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講座レポート2022.03.02

【講座レポート】大館で新たなお仕事開拓 ライター養成講座 第4回

大館学び大学
ライター:大館学び大学

ついに迎えました、締めくくりの最終回

ライター養成講座最終回

2022年1月12日(水)から各週講師を変えて、全4回に分けて開講してきたライター養成講座。
新聞の場合、ママライターの場合、ローカルメディアの場合の順でお送りしてきた当講座も、ついに最終回を迎えました。

今回は2022年2月2日(水)に開催された『【大館で新たなお仕事開拓】ライター養成講座』第4回の様子をレポートしていきますよ!
デザインという視点から、ライティングに求める技術や写真の撮影方法に至るまで、これまでの講座の締めくくりにふさわしい内容が盛りだくさんでした。

※今回は新型コロナウイルスの急速な感染拡大・感染状況を考慮し、現地での開催以外にYouTubeにてライブ配信をしながら進めていきました

デザインとライティングの関係

いしころ合同会社の石山拓真さん

講師を務めたのは、大館市デザイン事務所いしころ合同会社代表の石山拓真(いしやまたくま)さん。
いしころ合同会社ではデザイン業や印刷業、シェアオフィス・コワーキングスペースの管理運営など、デザインというひとつの軸をもちながらも、多種多様な活動をされています。

そのほかにも『十ノ瀬藤の郷(とのせふじのさと)』『きりたんぽ検定』『秋田犬検定』といった独自の自主事業も実施されており、企画に至るまでの経緯もそれぞれ紹介いただきました。

講師の石山拓真さん

2018(平成30)年にいしころ合同会社を法人化した石山さんですが、それ以前は個人事業主やフリーランスとして幅広く活動されていたそうです。
また2007(平成19)年から大館市で行われているアートイベント『ゼロダテ』の立ち上げに大きく携わっていたこともあり、その経験が地域のニーズを知るきっかけになったとも話します。

目的と手段、それからターゲット

講師の石山拓真さん

これまで数々の経験をされてきた石山さんは、物事を始める際には「目的」と「手段」が大切であると話します。
どのような「目的」のために行うのか、そして目的を達成するにはデザイン・映像・文章など、どのような「手段」を用いるのが良いのか。
話の中では、これら2つのポイントこそがデザイナーが求める人を動かす記事を書くために必要な技術であり、特にライティングでは「目的」を意識しながら文章を書くと良いというアドバイスもありましたよ。

一方で、画家や小説家、ミュージシャンなど、自己表現がメインとなる職業は例外になる場合もあるとも付け加えました。
両者の違いをきちんと分けて知っておくことは大事ですね。

講師の石山拓真さん

「目的と手段」の大切さを学んだあとは、これまたライティング技術を身につける上で大切になってくる「ターゲット」について学びました。
読み手の年齢や性別をイメージして、誰のために書くのか、そしてどのようなメディア(新聞・雑誌・WEB・SNSなど)を通して世に送り出すのか。
これらのポイントをしっかりと押さえて書くことで、ターゲットが明確になると石山さんは話します。

どのような目的で?そのために必要な手段は?どんなターゲットを想定している?
そのように「目的と手段」「ターゲット」を明確にしていくことが、ライティング技術の向上に繋がることがよく分かる場面でした。

「もっとこうしたらいいのにな」を形に

自主企画について話す講師の石山拓真さん

ここで話題は、いしころ合同会社の自主事業に移ります。
先ほども記述したように、これまで様々な自主事業を実施してきたいしころ合同会社。
「もっとこうしたらいいのにな」「なんでこうしないのかな」といった思いが、実施に至る原動力になったそうです。

好きなことを好きなようにできる自主事業は、これまでの大館にはなかった新しさで満ちています。
『十ノ瀬藤の郷(とのせふじのさと)』『きりたんぽ検定』『秋田犬検定』のほかにも、可愛らしい秋田犬のイラストがデザインされた『ラッピングバス』や、2合分のお米が入った『米袋』の作成。

自主企画について話す講師の石山拓真さん

どの自主事業も共通して「目的と手段」「ターゲット」が明確に設定されていて、そうした積み重ねがいしころ合同会社のPRに繋がったといいます。

2021年にリニューアルした『石田ローズガーデン』のパンフレットや『おおいなるのびしろ大館能代空港』のポスターデザインも、実はいしころ合同会社が手がけています。
思わず目を惹かれるようなキャッチコピーから、既存の文章に手を入れて書き直すリライト、正しい交通情報の作成・確認や文章の校正に至るまで、どんな仕事にも必ず関わってくるライティングという仕事。

これまで手がけられてきた実例をもとに、デザイン業とライティングの強い関係性を垣間見ることができました。

ビジネスチャンスは“課題”にあり

地域課題とビジネスについて語る石山拓真さん

大館市を含め、少子高齢化や人口減少が大きな問題として取り上げられるローカル地域ですが、そのような地域課題にこそビジネスチャンスがあると話す石山さん。
都心に比べて地域で活動するプレイヤーが圧倒的に少ないローカル地域は、ある意味ブルーオーシャン(競争相手のいない未開拓の市場)にもなるそうです。

それでも根底には「ライターを含めてプレイヤーを増やしていきたい」という強い思いがあり、少しずつでもプレイヤーを増やしていくことが、ゆくゆくは地域や会社にとってプラスになると話していました。

講座の参加者

また、自身の専門外でも仕事をするためには「調べ方」と「共通言語」を身につけておくことが大切な要素になるとも話してくれました。
テレビコマーシャルや広告のテイストなど、「〜っぽい」がイメージできる雰囲気を常に意識しておくことが「共通言語」を身につけるための訓練になるのだそう。
(大手コンビニ各社で例えてみるのもおすすめみたいですよ!)

そしてそれらと同じくらい大切な要素として、様々なメディアの動向(流行)を知ることも挙げられていました。

「既存のものを参考にして、日頃から“知る癖”を身につけておくことが大事」だと話す石山さんの言葉に、参加者のみなさんも真剣に聞き入っている様子でした。

なるほど、写真の撮影テクニック

写真の撮影テクニックについて話す石山拓真さん

講座も後半に差し掛かり、話題は記事を書くにあたって切っても切り離すことのできない写真の撮影方法についてのレクチャーに移ります。
トリミングすることを前提にして、あえて引き気味の構図をとることや、プライバシー問題にも関わってくる掲載許可を取ることの大切さ、またフリー素材を使用するにあたっての注意点など、基礎的な部分を知ることができました。

そのほかにも最低限の知識として、ボケ(F値、絞り、ISO感度、シャッタースピード)や、光・色温度(蛍光灯、白熱灯、太陽光)、グリッド線を使用したスマートフォンでの撮影テクニックなど、その場でイラストを描きながら説明してくれました。

仕事内容から、発注まで

講師の石山拓真さん

最後は、いしころ合同会社で今後予定している仕事内容や発注についてのお話があり、定期的なものから単発の仕事まで、それぞれの単価や納期などが事細かに紹介されました。

併せて、時間や場所が指定される「雇用契約」と、時間や場所の指定がなく、成果物を期限内に納品する「業務委託契約」の違いも説明してくれましたよ。
ライティングや取材のほか、校正や編集、写真撮影やスケジュール管理など、何役もこなす必要がある業務委託契約の実態について詳しく知ることができ、それに伴う責任についても学ぶことができました。

講座終了後には「簡単なお仕事から始めてみませんか?」という石山さんの言葉に「やってみたいです!」の声が多数上がり、ライターという職業に興味を抱いていただくきっかけが確かに感じられました。

ではでは、また次の記事でお会いしましょう!